Minecraft中国運営のNetEaseに約700万ドルの賠償:根拠は不正競争
Mini Worldをめぐる訴訟でNetEaseに5,000万元の賠償。認められた不正競争と、退けられた映像の著作権侵害の主張を整理します。

NetEase、Mini Worldとの訴訟で賠償を獲得
Minecraftの中国での正規運営会社NetEaseは、『Mini World』の運営会社との訴訟で5,000万元、約700万米ドルの賠償を認められました。広東省高級人民法院による2022年11月30日の判決は、不正競争を根拠としています。単に著作権侵害への賠償と紹介すると、判決の重要な区別を見落とします。
中国の運営会社が提訴した理由
NetEaseはライセンスに基づいて中国でMinecraftを運営しています。その地域で持つ権利を根拠に、模倣だと考える競合商品を訴えました。ゲームを生み出した創作活動とともに、中国で運営する会社の事業上の利益も争点になりました。
こうした事件では、地域ごとの販売・運営契約が重要です。原作を別のスタジオが開発していても、特定の市場でゲームを運営する会社が、ライセンスに基づく利益を守る役割を担う場合があります。
著作権と不正競争を分けた判断
裁判所の発表によると、両作品の視聴覚的な表現には十分な違いがあり、ゲーム全体の映像についての著作権侵害の主張は認められませんでした。一方、細かなゲーム要素の模倣は合理的な範囲を超え、不正競争に当たると判断されました。
これは別々の法的な結論です。サンドボックスという発想やゲームのルールが、そのまま著作権で保護されると一般化することはできません。
サービス終了ではなく、要素の削除を命令
判決は230のゲーム要素の削除と賠償金の支払いを命じましたが、Mini Worldの運営停止は命じませんでした。裁判所の後日の事例紹介では、修正の可能性やプレイヤーの利益も判断に考慮したと説明しています。
プレイヤーにとって、内容の修正とサービス全体の終了は大きく異なります。一部の要素を対象とする命令が出ても、必ずしもゲーム全体が利用できなくなるわけではありません。
開発者にとっての教訓
この事件は、ジャンル名だけでは作品同士の類似性を評価できないことを示しています。建築、クラフト、サバイバルを共有しているという説明だけでは、具体的な模倣や競争行為の適法性は判断できません。
同時に、判決を伝える際には、根拠と命令の範囲を明確にする必要があります。NetEaseが高額の賠償を得たことと、映像の著作権侵害に関する主張が退けられたことは、区別して理解するべき点です。
ソース
- Minecraft訴訟を伝えた当時のJivaro記事Jivaro
- 広東省高級人民法院によるMinecraft・Mini World判決の発表Guangdong Higher People’s Court · 2022-11-30
- 広東省の裁判所が選ぶ2022年の知的財産事件Guangdong Higher People’s Court · 2023-04-23
