EpicがAppleとGoogleに対抗、Fortniteがモバイルストアから削除
ストア手数料を回避する直接決済を追加したFortniteが削除され、Epic GamesはAppleとGoogleを提訴しました。

Epic Gamesが本日、Fortniteに独自の直接決済を導入したことを受け、AppleのApp StoreとGoogle Playから同作が削除されました。直接購入ではV-Bucksを割引し、両ストアが定める決済手段と手数料を経由しない仕組みです。
Appleは、審査も承認もされていない機能が有効化されたとして最初に削除を実施し、その後GoogleもGoogle Playで配信を停止しました。すでにインストールしている利用者は現時点で起動できますが、新規ダウンロードや今後の更新は保証されません。
ストア規約をめぐる争いが訴訟へ
EpicはAppleとGoogleをそれぞれ提訴しました。訴えの中心は単純な契約上の補償ではなく、モバイルソフトの流通とアプリ内決済を両社が支配していることです。Epicは「Free Fortnite」キャンペーンも開始し、競争と利用者の選択をめぐる問題だと主張しています。
今回の対立は周到に準備されていたとみられます。Epicは承認を得ずに決済手段を追加し、削除直後に訴状を提出。さらにAppleの有名な「1984」広告を模した映像も公開しました。
モバイル版プレイヤーへの影響
Fortniteは家庭用機とPCで引き続き遊べます。AndroidではEpic独自の配布方法も利用できますが、Google Play以外からの導入に慣れていない利用者もいます。Epicのプレイヤー向けFAQには、現在の選択肢がまとめられています。
一方、iPhoneとiPadではAppleが一般向けアプリの標準的な導入経路を管理しています。App Storeに復帰できなければ、今後のシーズン更新時にiOS版だけが他機種から取り残される可能性があります。
モバイル市場の主導権が争点
AppleとGoogleは、ストア規則が安全性や一貫した決済環境を支えていると説明しています。Epicは、必須の手数料と競合決済への制限が運営側に過度な力を与えていると反論します。結論はまだ出ておらず、訴訟が直ちにFortniteの復帰につながる保証もありません。
既存のモバイル版を削除すると再インストールできないおそれがあるため、利用者は注意が必要です。ゲーム業界全体にとっては、二つの巨大市場を支える規則が正面から問われる日になりました。
ソース
- Free Fortniteのプレイヤー向けFAQEpic Games · 2020-08-13
- モバイルストアからの削除を受け、EpicがAppleとGoogleを提訴Axios · 2020-08-13
