ソニーへのPlayStation Store訴訟、英国で継続へ:2023年の判断を振り返る
約900万人を代表する英国の訴訟が手続きを進める段階へ。集団訴訟の認可と、責任や賠償額の最終判断を区別して振り返ります。

2023年11月の訴訟継続判断
2023年11月21日、英国でソニーを相手取る約63億英ポンド、当時約79億米ドル相当の集団訴訟の継続が認められました。消費者活動家Alex Neill氏側は、PlayStation Storeでゲームや追加コンテンツを購入した約900万人を代表し、ソニーが支配的な立場を利用して価格を不当に高くしたと主張しています。
ソニーは訴えに根本的な欠陥があるとして却下を求めましたが、競争審判所は手続きを進めることを認めました。一方で、2022年の提訴後の購入まで含める案については対象範囲を修正しました。これは集団訴訟を進めるための判断であり、ソニーの責任や賠償額を最終的に認定したものではありません。Neill氏は、消費者への返還を実現するための第一歩だと評価しました。
争点はデジタルストアの管理
原告側は、ソニーがPlayStation Storeでの購入を管理することによって、利用者が過大な料金を負担したと訴えています。家庭用機の販売がデジタルへ移るほど、かつての店頭の陳列場所と同様に、ストアのルールが重要になります。
1本のゲームの価格を超える問題
この種の訴訟では、ある作品が高かったかだけでなく、プラットフォームの手数料、購入先の選択、返金の扱い、利用者に現実的な代替手段があるかが問題になります。
デジタルの便利さを支える仕組み
プレイヤーには、便利なデジタルライブラリの背後にも制度や契約があることを考える機会になります。価格、アクセス、返金、長期的な利用の条件が争われると、その仕組みが見えてきます。
当時の報道が伝えた主張
訴えの中心は、ソニーによる反競争的な行為があったという原告側の主張です。PlayStation Storeの販売にかかる30%の手数料と、デジタルゲームや追加コンテンツの販売を同ストアに限定する仕組みが、競争と選択肢を狭め、ゲーム価格を押し上げたとしています。これらは訴訟で争われる内容であり、価格上昇の責任が確定したという意味ではありません。
米国のEpic対Apple、Epic対Googleの訴訟でも、デジタルストアの運営や手数料が開発者と消費者へ与える影響が問われました。英国のソニー訴訟も、デジタル市場と競争法をめぐる広い議論につながります。ただし、各事件の条件や法律は異なるため、別の国の結果へそのまま結び付けることはできません。
ソース
- 2023年11月のPlayStation Store訴訟を伝えたJivaro記事Jivaro
- 集団訴訟の申立てに関する判断:2023年CAT第73号Competition Appeal Tribunal · 2023-11-21
